どうも、鳥井です。
先日東京都水道局が以下の啓発ポスターを作成しました。
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■トイレ業者のSEO対策に東京都下水道局が「待った」 啓発ポスターがシュールで話題に
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2201/18/news161.html
同局によれば、トイレの修理が必要な場合に「トイレ つまり」などでインターネット上を検索し、上位に表示された業者に修理を依頼したことで、高額な料金を請求されるトラブルが増えているという。
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そこで今回は検索エンジンの仕組みについて解説していければと思います。
SEOとは
Search Engine Optimizationの略で日本語では検索エンジン最適化と言います。
みなさん何かを調べるときに、GoogleやYahoo!!などで検索すると思います。その際に表示されるWebサイトの順番は何で決まっているのか。決して人気のあるサイト順に決まっているわけではありません。
全てGoogleが決めています。Yahoo!!で検索しても、裏側の仕組みはGoogleのを使用しています。
Googleが独自にWebサイトを評価する仕組みを持っており、その評価が高いWebサイトが検索結果で上位に表示されています。
この評価項目は200個以上あると言われており、
例えば、
・ページのタイトルは適切に設定してあるか
・検索した内容に対して的確に答えているのか
・Webページがそれぞれリンクされているのか
などなど、たくさんあります。
よって、上位に表示されているWebサイトだからといって、ビジネス(サービス)として信頼できるかはまた別問題なのです。
仮に正しい情報が書かれていても、いざ問い合わせていると悪徳業者であることもあります。
その一例が今回のトイレの修理業者です。
医療情報におけるSEOとは
一方で医療系情報は特殊で、今までお伝えしたSEOが一概に当てはまりません。
と言うのも、2016年のWELQ問題や2017年のヘルスケア大学の問題など、SEOを重視し根拠のないインチキ情報が検索順位を独占した事件があり、それがきっかけで大きく変わりました。
現在医療情報は医療機関や製薬企業など信頼できる情報がかなり優先して上位に表示されるようになっています。先ほど挙げた200個の評価項目よりも、運営元(誰が情報発信をしているか)が非常に重要になっています。
よって不確かな情報であったりインチキクリニックなどの情報はほとんど上位に表示されることは無くなりました。
信頼できるWebサイトが上位に来ることは素晴らしいのですが、医療機関の情報であったり、製薬企業の情報だと片手落ちな部分もあり、本当に有益な情報が公開されているとは言えなさそうです。
また有料広告の箇所はいまだに多くのインチキクリニックが上位に表示されるため、その点はまだまだ改善の余地はあります。