立ち上げたわけ(想い)

鳥井 大吾の想い

2018年夏に若年性がん患者会で当時高校3年生の男の子と知り合いました。彼はステージ4の骨肉腫体験者でした。

強豪校のサッカー部に所属するほど打ち込んでしましたが、高校2年生の冬に骨肉腫が発覚しました。出会った当時から松葉杖でしたががんを克服し、またサッカーをすることを願い治療に励んでいました。

しかし2019年秋に19歳で亡くなりました。腰に骨転移して座ることもできない中、お見舞いに行くと彼は明るく接してくれました。

使える薬剤がもっとあったら、彼は成人式を迎えることや学校を卒業できたかもしれません。

改めて治療開発が重要であると肌で感じた瞬間でした。このような体験から、チャリティーイベントや啓発活動を通じて、治療開発に貢献できるスキームが構築できればと想い、キャンサー・ベネフィッツを立ち上げることにしました。

柳澤 昭浩の想い

大学を卒業した後、主として抗がん剤を扱う外資系製薬企業で18年間勤務しました。

企業人として働く間、海外ではがん体験者や支援者が主体となり、がん医療情報の発信、臨床試験の啓発、小児がん・AYA世代(15歳~39歳)のがん患者への支援など様々な活動が展開されていることを知りました。
 
40歳を超え、これまでの製薬企業の経験をもとに職を辞し、NPO法人の事務局長として、企業だけではできないことへの挑戦を始めました。

2020年もう55歳を迎えようとしています。企業だけではできなかったこと、非営利団体でできなかったこと、がん領域の関係者だけではできなかったこと、沢山ありました。

自分自身を好きでいれること、好きなことを好きと言えること、そしてみんながそうであることができるように。また新たな挑戦です。

山口 拓洋の想い

がんの治療法開発には人を対象とした実験、すなわち臨床試験が不可欠です。ヤマタクこと山口拓洋は20年以上臨床試験の仕事に従事していますが、最近は臨床試験の計画・実施・公表に患者さんの声を活かすことが重要と言われています。

患者さんに参画してもらう、、、言葉は容易でも実際には難しいです。患者さんのどのような声を拾えばよいか、自分はまずは患者さんだけでなく、広くみなさんに臨床試験について知って欲しいと思い始めました。まずはそこから、ただ、有効的な手段がない、、、医療者だけの啓発活動では限界があることをずっと感じてきました。

どうすればよいのか、ヤマタクが出した結論は、大好きでいつも笑顔をもらっているアイドルのみなさんに協力してもらって、がんや臨床試験を広くみなさんに知ってもらうことができないだろうか、自分の気持ちに共感してくれて臨床試験の重要性を理解してくれる人がいるに違いない、そんな思いを秘めてこの数年仲間と取り組んできました。キャンベネをその集大成として活動できることをわくわくしています。