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患者さんと医療者をつなげるアプリ ePRO HP開設しました!

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共同代表理事の山口です。

これまで同ブログで何度も #PRO (Patient Reported Outcome、患者報告アウトカム)について説明させていただきましたが、
この度、 患者さんと医療者をつなげるアプリ #ePRO のHPを開設いたしました。
#ePRO (患者報告アウトカム電子システム)という横文字だけで拒否反応を起こしてしまう患者さんや医療者もいるかもしれませんが、イラストを多くし、動画中心のわかりやすいサイトを作成することを心がけました。
柳澤さん、鳥井さんに製作に多大なるご協力をいただいております。
コロナ禍以降、ePROがより重要となっていくと思われ、
患者さんと医療者のコミュニケーションの難しさを視点に、
まずは、以前にもご紹介させていただいた、
ePRO(イープロ)ってなんなの?vol.0
さらに、
なぜ患者の声を聞くことが必要か?
患者さんの声を聞くシリーズ-Vol.1
として取り上げさせていただきました。

https://oncolo.jp/epro/

改めて、(e)PRO のポイントをまとめてみました。

Q1 そもそも、PROってなんですか?
Q2 どのようなことを回答するのですか?

PRO (Patient Reported Outcome) とは、
患者の回答について、臨床医や他の誰の解釈も介さず、患者から直接得られる患者の健康状態に関するすべての報告
医療者などによる評価ではなく、患者さん自らの評価や症状の訴えなどの報告
すなわち、
患者さんが、その時々の症状や健康状態をそのまま伝え、医療者などが把握する

ePRO (electronic PRO) とは、PROをスマートフォンアプリ等を利用して電子的に取得すること
スマートフォンなど携帯端末を通じて、患者さんが健康状態を記録し、医療者がリアルタイムに評価することができるシステム
患者が自分の症状などを入力し、医療者がそれを把握する相互のモニタリングコミュニケーションツールとして利用され始めている

Q3 ePROを利用するメリットは何ですか?

そもそも医療者になかなか時間がない
複数の研究から、医療者が患者さんの状況を判断するのと患者さん自身がその時の状況を伝えるのでは、倦怠感、食欲不振など、医療者は患者さんの状況・状態を過小評価する傾向があることがわかってきた
ePROを活用した臨床試験にて、QOL改善、緊急来院頻度の低下、生存期間の延長などが認められた
身体的健康感や自己効力感に改善がみられたとの報告もある
コロナ渦以降、コミュニケーションツールとしても期待
患者さん自らの症状や健康状態を管理するツールとしても期待

Q4 実診療におけるePRO導入の課題は何ですか?

そもそも未だほとんど知られていない(患者さんはもとより、医療者にも)
医療者の負担増が想定されるが保険医療ではないこと
ePROが有用であることのデータが日本では未だ少ないこと
など課題はたくさん!

今後もしつこくPROの普及・啓発をおこなっていきたいと思っております。

なお、9月25日・26日に開催した #小児がん #AYA世代 のがん #臨床試験 啓発のためのチャリティーライブ #RememberGirlsPower(#オンコロライブ)においては、ライブだけでなく、結構な時間を啓発セッションにあてています。#ePRO のセッションもあります。

以下のリンクで、啓発セッション動画を公開しておりますので、ぜひご覧ください。

啓発セッション① #臨床試験 #ePRO

啓発セッション② サバイバートーク(#木山裕策 さん・#笠井信輔 さん)

啓発セッション③ #AYA世代 のがん(#清水公一 さん)

啓発セッション④ #AYA世代 のがん(#本間有紀 さん)

啓発セッション⑥ #小児がん(#谷川真理子 さん #谷川ほずみ さん)

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