キャンサー・ベネフィッツ顧問の清水です。
私達にとって年1回のイベント、「Remember Girl’s Power!! 2021」 が9月25日、26日に開催されました。
残念ながら無観客配信ライブとなってしまいました。
小さな問題は数え切れないほどありましたが、無事に終えることができ実行委員の1人である僕も安堵しています。
ライブの趣旨等はこれまでも他のメンバー(柳澤さん、山口先生、鳥井さん)が丁寧に説明してくれているので、ここでは清水公一がどうして「Remember Girl’s Power!! 2021」の実行委員をやることになったのかをお話しようかなっと思います。
26日の啓発Session3でも僕がお話させてもらいましたので、繰り返しになりますがお付き合いください。
僕自身、肺がん患者でありその治療年表を簡単にまとめたものがこちらです。
肺がんステージ4の生存率が当時5%未満だということもあり、抗がん剤治療中、どうしても前向きになれない自分がいました。僕は35歳で肺がんに罹患しました。仲のよかった同級生とも距離を感じるようになりました。それは、同級生が悪いのではなく、普通に結婚して子供を育て、会社で昇進して大きな仕事を任され、数十年後の未来のことを普通に話すことが羨ましかった、自分にないであろう未来に嫉妬していたからです。
ほんとにつまらない人間だと思います。
このようなとき、僕は乃木坂46に出会いました。
乃木坂46の「君の名は希望」を聞いたのがきっかけです(今回出演しているアーティストではなくゴメンナサイ)。とりわけアイドル好きな人生を歩んできたわけではないのですが、なんで乃木坂46にハマったんだろう?すいません、理由はよくわかりせん(笑)。
つらい時、前向きになれない時、乃木坂46の曲を聞くと心が浄化されていったんですよね。悲しいときは曲を聞きながら思いっきり泣いて、泣いたあとに元気が出る曲で元気スイッチを入れ、生きる希望をもらうことが僕の日常になっていました。その後、ライブや握手会に行くようになりました。どんどんキモいおっさんになっていきますね(笑)。
抗がん剤治療期間が長かったのですが、抗がん剤治療は点滴で3週or4週に1回でした。投与後2週間くらいは倦怠感が強くあまり動けなかったのですが、3週目はわりと動くことができたので(免疫力は落ちてますけど)、家族の静止を振り切りライブや握手会にいってました(笑)。その度に生きる力をもらっていました。
ほんとうに感謝しても感謝しきれないです。僕の中で乃木坂46は永遠の推しのグループだと思います。その当時の曲を聞くとその時の気持ちを思い出し涙が出てきます。たぶん、死ぬまで宝物だと思います。
音楽ってすごく力があると思うんです。
別にジャンルはなんでもいいんです。
ただ僕が乃木坂46だっただけで、違う人でもグループでも、違うジャンルの音楽でもなんでもいいんです。
「Remember Girl’s Power!! 」では多くの女性アーティストに参加してもらい、ライブを聞くことによりパワーをもらっているファンの方がたくさんいる。そして、ライブの合間にがんの啓発をちょっとして、ちょっと勉強してもらって、ちょっとご寄付をいただき、たくさんの人の思いが集まり、がん患者の未来のためにそのお金を使ってもらう。
もちろん、ライブを聞いてる人の中に、がん患者の人がいて「Remember Girl’s Power!! 」から闘病のための生きるパワーをもらっている人がいれば嬉しいな。
ちょっとまとまりがないですが、これが「Remember Girl’s Power!! 2021」の実行委員をやった理由ですかね。
今回、無観客でしたがスタッフとして会場でライブを見ていました。
すべてのアーティストが、がんを啓発するチャリティーライブという趣旨を理解していただいたうえで出演していただき、歌う曲も普段のライブとは違い、僕のようながん患者の心に響く曲を披露してくれました。
ほんとう感謝の気持ちでいっぱいです。
心に響いた曲は本当に書ききれないですが、そのうちの一曲だけ紹介させてくだしい。
まねきケチャさんの「タイムマシン」です。
bit.ly/rgp_session2 (3:2830ぐらいです。10月4日12時までの限定アーカイブ配信)
闘病中の自分に聞かせてあげたいです。
ねえ、未来の僕は元気ですか?
僕が夢見たような明日は来ますか?
頑張りすぎて
逃げ出したりしてませんか?
ねえ、未来の僕は笑ってますか?
それとも冴えない毎日ですか?
いつかの夢を
投げ出したりしてませんか?
君の瞳に今でも
僕は映っていますか?
過去の自分に胸を張って教えてあげたいです。
「未来の僕は元気に笑ってるよ」