共同代表理事の柳澤です。
一般社団法人キャンサー・ベネフィッツは、エビデンスに基づき、引用元を明らかにし、情報を発信するというコンセプトで活動していますが、今回の記事にエビデンスも引用元もなく、どうかマジにならずに読み流して下さい。
添付の写真は、2～3年前からSNS上で出回っているものです。
———————————
ゲーム、
アイドル、
アニメ。
オタクを
バカにするな。
我々がいなかったら
日本はもっと不景気だぞ。
———————————
「オタクはゲーム、アイドル、アニメだけじゃない」→いやその通り。
「順番が違うだろ」→そう思う人もいるでしょう。
「そもそもこれ自体がオタクをバカにしている」→そう思う方がいるのも了解。
「オタクにはどうしようもないやつもいるぞ」→それは他の世界でも一緒です。
「オタクと書くなヲタクと書け」→ヘビメタと書くなヘヴィー・メタルと書け的なことですが勘弁下さい。
と異論・反論があるのは承知の上ですが、これはコロナ禍以前にちょっと話題になっていたもの。でも、2020年、もういろんな領域、業界、それこそ世界中で影響を受けた人、受けている人がいます。
そんな中、コロナ禍以降、
ゲーム：どうぶつの森
アイドル：NiziU
アニメ：鬼滅の刃
ここに書くまでもないこととして、もうみんなが知っている周知の事実。でも、これらがいきなり出てきたのではなくて、これらを支えてきた人達、時にはバカにされ、蔑まれたそれぞれの長い歴史の上に、出てきたものです。そして、これらのカテゴリーであっても、もちろん認知されずに、売れずにいるものももちろんあるでしょう。
私が、これらのジャンルについて詳しいわけではありませんが、なんかほんと凄いなって思っています。
例えば、肺がん領域では、近年、分子標的薬剤、免疫チェックポイント阻害剤などなどの薬物治療の登場で、治療成績は大きく改善し、そしてマーケットも一気に拡大しました。そして、それらに関わる医療者や企業には羨望のまなざしが向けられるようになったのです。
が、私が製薬企業で始めた30年ほど前、肺がん領域で、抗がん剤など薬物治療に関わる医療者は、今ほどのステータスになく、この時代に「薬でがんを治す」的なことをいう人は、「まじかよ？」的な扱いもあった（？）かもなのです。時にはバカにされ、蔑まれた時もあったかもしれません。
そんなことから、
———————————
ゲーム、
アイドル、
アニメ。
オタクを
バカにするな。
我々がいなかったら
日本はもっと不景気だぞ。
———————————
って、どこにもあるし、今は日の目を見ていないけど、一つのことに集中し、楽しみや喜びを見つけながら、頑張っていくこと（オタクが頑張っているかどうかは別に）は、個人的にそんなに嫌じゃないなって思います。腫瘍内科医（オンコロジスト）をオタクと言っているわけではありません（オタク的な側面もあったのではと感じてしまうだけ）。
そして、今、経済刺激策としてのGo to Travel、Go to Eatの政策が取られてきましたが、爆発的に売れたこれらのコンテンツだけでなく、ゲーム、アイドル、アニメへの強烈な経済刺激策も。このコロナ禍、どれだけの人がこのジャンルのコンテンツに救われたか。この政策が実現するなら、私が納めた税金はこれに使ってくれていい。